このレビューはネタバレを含みます
イ・ユリさん演じる主人公・ウンスの人生がかわいそうで辛くなることもあったけど、彼女には応援してくれる人達と一緒に困難を乗り越えていく点に心が温まりました。
彼女を一番支えたジミンさんは私がこれまで見た韓流ドラマの中で一番紳士的な人物だと感じました。ジミンさんの家族も皆優しくて、ウンスのことを過去の出来事も含めて一人の人間として受け入れていく姿が良かったです。
ウンスの実娘のウジュちゃんかわいかった。ウンスのことを心から慕うのを見ると周りの大人もなかなかウジュを止められないですね。
ウンスの故郷の弟分・ヨンジュンもウンスを静かに応援する姿がかっこよかった。ウンスに恋心を抱いていて、歳上のジミンに負けじと彼女に接するも、実らないと悟ってからはジミンと協力するのが爽やかでした。
この3人以外にもお父さんや会長の秘書といった彼女のことを応援する人が沢山いてよかったです。
このドラマはウンスとジミンの関係性に複数回変化があって、その変化が題名の意味するところでもあるのでしょうけど、ジミンが一度は距離を置いたウンスへの気持ちを変える契機となったあるシーンに感動しました。
彼女の過去を知って接し方に悩みつつも、10年前にウンスから自分に書かれた手紙を読むシーンです。その手紙は当時キムホラン会長のせいで一切ジミンには届かなかったもので、一縷の望みであるジミンに助けを求める悲痛な思いが記されていて、泣かずにはいられなかったです。そのシーンの前(物語中盤)が若干中弛みしててここから結末に向けてスピード感が増していくのもあって、このシーンは印象的です。
キムホランが悪人過ぎるのと結末があっさりなのが残念でしたが、過酷な人生を歩んだ女性が周りの助けを受けながらその人生を変えていく姿に感動、応援せずにはいられない心が温まるドラマでした。