ウタカ

D.P. −脱走兵追跡官−: シーズン2のウタカのレビュー・感想・評価

4.7
心待ちにしたシーズン2。

個人のイジメや傍観に焦点が当たったシーズン1と比べ、より組織や国のあり方に問題提起を投げかけていて、切り口はやや異なる印象。

序盤の「梅雨」と「ダーティープレー」ではシーズン1の衝撃的な結末からの続きが展開。ジュノとホヨルが再びタッグを組むまで焦らすのがにくい。
兵役におけるLGBTQの問題を取り上げた「カーテンコール」、軍事境界線での事故の再調査をめぐる「プルコギ怪談」という強烈なエピソードが中盤に並び、終盤2話(「アン・ジュノ」「明日」)に一気に雪崩れ込むという構成も秀逸。

ドラマとしてはもっと他に好きな作品はあるものの、観終わったあと何日もD.Pのことが頭から離れず。こんな作品は珍しい。

チョン・ヘインの最大の武器の一つである笑顔をほぼ封印した今シリーズ。本人にとっても作品にとっても大成功だったのでは。
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