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ジキルとハイドに恋した私のsouのネタバレレビュー・内容・結末

ジキルとハイドに恋した私(2015年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

あまり評価はよくないみたいだが、私はけっこう好きだった。

ソジンの心の傷は深い。彼は心を閉ざすことで必死に生きてきた。しかし、ハナssi を愛し、助け合う中で、別人のように穏やかになってゆく。
実際に、こんなに人間って変わるのかな、と少し疑問には思ったけれど。
自分やまわりの人、過去の事実からも逃げずに向き合う姿勢。ハナssi を懸命に愛そうとする姿。心うたれた。

一方、ロビンも好き。
副人格という存在で、自分だけの人生は持てない。つらいこともいっぱい抱えながらも笑顔で陽気。自分のできる範囲で最大限楽しみながら生きている。

最初は、ソジンが悪、ロビンが善って見えてた。
でも、人間はそんなにシンプルではない。冷徹に見えたソジンは、後半温かな心や不器用ながらも包み込む大きな愛をみせる。温厚なだけかと思っていたロビンにも声を荒げる場面もあれば、ハナssi に対する独占欲を見せる。(生きてれば当然なんだけどね、いっぱい我慢してるから、それぐらいいじゃんなんだけど)
それらが複雑に絡み合いながら、融合しながら、ひとりの人間になってゆく過程は、見事だった。(ヒョンビンの演技はすごかった)
自分だけの人生を自分の選択で生きていけるのって幸せだな。
記憶は、生きてきた軌跡。記憶を保っていられることも幸せ。

うーん、どちらも好き。どちらも幸せになってほしいから、せつなかった。

ソジンとハナssi が結ばれてとても嬉しかったけど、最後の笑顔でふざけてるソジンは、見慣れてないし、やや違和感(笑)
幸せそうだから、いいけどね。

あと、犯人のスヒョンが事実を知ったあと、ソジンを解放し、受け入れる過程がすんなりいきすぎで、やや拍子抜け。ちょっと前まであんなに憎んでたではないか…

ヒョンビンの演技の幅はすごいなぁ。そして、ハンジミンちゃんがかわいい。
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