ネットフリックスのワンピース実写版を全編視聴しました。セクシー田中さんの原作者の自殺をきっかけに、原作コンテンツの実写化作品の質に関心を持ち、本作を見る機会を得ました。
事前にジェームス・キャメロン監督の「アリータ:バトル・エンジェル」の原作漫画を読んでから映画を鑑賞しましたが、映画の予告編の高い質から期待を抱きながらも、西洋人による日本の漫画の実写化は無理があるのではないかと感じていました。しかし、私は原作のファンではありませんでしたが、本作はむしろ原作以上に楽しめました。ドラマの美術、衣装、演技を含むあらゆる面で、高い品質が維持されていると評価できます。悪くないのですがアーロンなどの一部の悪役を除いて、登場人物が全体的に性善説的に善人過ぎるきらいがあります。子供向けには適していますが、人間不信な私には現実離れした楽観的な世界観に映りました。元海賊のコックのエピソードは印象的でした。
原作同様、実写のナミのセクシーさも冒頭高い評価ができ、彼女を演じた女優の恋人であるONE OK ROCKのボーカルTakaが羨ましい限りです。
ハリウッドではネタ不足が課題となっているようで、今後、Netflixを含む映像産業において、技術の進歩に伴い、日本の漫画原作の実写化作品がより多く製作されると予想しています。現在のアメコミヒーロー実写映画のスタンダードとなっているクリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作と同様に、本作が日本の漫画原作の実写化における基準作品になるでしょう。
