AB型の末っ子

シタデルのAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

シタデル(2023年製作のドラマ)
4.6
「スパイと言えば」の王道をマッハで走り抜けて行ったような作品w

冒頭の新幹線のシーンなどアクロバティックなアクションに始まり、何歳になっても憧れる最新技術のガジェットの数々や、最後の最後まで誰も信用できないスパイたちの協力と裏切りの駆け引きなど、スパイ要素がとても濃厚で満足!
制作にルッソ兄弟が関わっていたので、安定の完成度に納得ですねw

やっぱり、冒頭のリチャード・マッデン、プリヤンカー・チョープラーのバディ・アクションが最高すぎる。
その後のエピソードでは、記憶喪失とか色々あるり、回想シーンもあるけど、この2人のバディのベストは1話の冒頭かな…。

この2人のロマンス行方もどこか裏のある駆け引きみたいで、スパイらしいなぁ、とw
プリヤンカー・チョープラーの着こなしも美しすぎるし、何着ても綺麗すぎて、メイソン・ケインに同情してましたw

そして、スパイの一番の醍醐味なのが、「裏切り者は誰だ…?」
記憶喪失も相まって、驚きの新情報が後半になるにつれ徐々に明らかになっていく。しかし、観てるこっちの予想はミスリードで、最後まで真相は分からない。
「裏切り者はこいつだ!」って予想して当たってる時も嬉しいけど、予想が裏切られたときの驚きの感覚もクセになる。

個人的には、最後の展開に善悪の捉え方がひっくり返るのを感じました。果たして、「シタデルは善なのか?」「悪いのはどっちなのか?」
ここは、スパイ作品としては珍しい展開だったので驚きました。

さて、「シタデル:シーズン1」は驚きの真相が明らかになって幕を閉じた訳ですが、その後のポストクレジットで「スパイバース」という、どこか聞いたことあるような名前のシリーズとして展開されていくことが告知されて、来年には、「シタデル:シーズン2」とスピンオフ?として「シタデル:ダイアナ」の予告がされました!!

「ダイアナ」に関しても、今回のリチャード・マッデン、プリヤンカー・チョープラーのプロフェッショナルなバディ・アクションとは一味違う、新しいスパイの世界観が広がっていくようで、期待です!!

このドラマ、スタンリー・トゥッチが居なかったらもっとシリアスになってたんだろうなぁw