茱萸

エコーの茱萸のネタバレレビュー・内容・結末

エコー(2024年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ホークアイ』でのマヤの重要シーンがまんま入ってる親切設計。
最終話に向けた詰め込み感みたいなものがなく、かといって色々なキャラが揃うような映画では掘り下げきれないところまで掘り下げる。これまでのドラマシリーズと差別化されていて『マーベル・スポットライト』ってこんなシリーズですよ〜という第一弾としてはかなり良かったのでは。

次々とキルしていく流れるようなアクション。もっと見ていたい。
1話からいきなり(デアデビル名物)ワンカット長回し(風)でやってくれたのも嬉しかった。

エコーのパワーとして先祖に護られ鳥に導かれ…というところまでは分かったんだけど、えぇ!?んん!?と声出てしまった最終話。
元々そっちの方向(スーパーパワー有)に話が進むと思ってなくて最終話まではわりとその意外性も楽しめてたのだけど、力を分け与えられるし癒すこともできる…ってところで「あ、エコーってヒーローなんだな」と。
もうちょっとアンチヒーロー的というかヒーローになりきらず過激でグレーなキャラクターで、このシリーズもそのままに終わるかと思ってたので「あ、そうなの!?」となってしまった。。

最初から“エコーの物語”という部分以外にこのシリーズの中で何かがどうにかなるとは更々思ってなかったんだけど、にしてもフィスクの退き方はなんなん…
言ってしまえば指をかざしたからといってあの人のブッ壊れた人間性が治るとは思えない。そしてヴァネッサはどうしたんだ。なんでよ。ショックだよ。
優しい話だなと思う一方で「パワーを分け与えて」「みんなで力を合わせて」「因縁の敵の傷を癒す」というのがマヤにはまだ少し突拍子もないように見えてしまったのと、キングピンという凶悪で強大すぎる敵には見合ってないんじゃないかとも思えて、今作の敵は別にキングピンじゃなくてもよかったんじゃないか…ともちょっと思ったり。

あと、1話でマットまさかこれだけじゃないよね…?と思ってたらそれだけだった件。
いやまあ、一応“この時期は”「フィスク周りを見張ってたんだな」ということは分かったのでストーリー上出てきた意味が全くなかったわけではないけど… 事前に予告してたのでサプライズ枠ってことでもないんだろうし、せっかく出すならもうちょっとマヤと(戦闘以外にも)絡むか今後に繋がるなんらかの役割を持たせてほしかった。あれ過去だし。

あとローニンのシーンで『ホークアイ』のをまんま使ってるけど『ホークアイ』では血しぶき上がってなかったよね?というところで「さすがTV-MA…」となったりした。

“MCUの〜”“ヒーロードラマの〜”というより、チョクトー族のルーツを持つ一人のキャラクターの物語としてはかなり良かったと思う。正直ここまでの物が見れるとは思ってなかった。
『マーベル・スポットライト』は今後も既に登場してるキャラでもそうでないキャラでもどんどん作ってほしい!
茱萸

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