いそ

あなたに聴かせたい歌があるんだのいそのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。夢、挑戦、諦めること。
私もアイドルになりたかった。なれなかった。ゆかが地元に戻って友達と踊るシーンが眩しかった。ゆかはいつでも私のアイドルという友人がいて、笑って迎えてくれる母がいて、叶わなかった夢も、極限まで追いかけたという事実があるだけで眩しいと思った。
それとスナックのママの言葉が胸に刺さった。挑戦したじゃん、偉いね。自分の可能性に気づかないでいる人がほとんど。という言葉、本当にそうだと思った。自分もぶつかって失敗するのが怖くて挑戦することから逃げているから。このままじゃダメだと思った。何かに挑戦したくなった。
主要人物としては描かれてないが、並木翔平の自殺はこの作品の芯を突いている気がした。中途半端に売れるのもしんどいと彼は言ったが、熱烈なファンもいる。そうゆう部分をどう自分で折り合いをつけて生きていくか。とても難しいな、と。
エイリアンズがこの作品の軸になっているが、哀愁深いメロディーにずっと不思議な違和感があった。この曲によってこの作品の雰囲気が洗礼されていた。
色々な気づきをくれた作品だった。
いそ

いそ