VHSやカセットテープの修復・復元を生業とする学芸員のダンは大企業LMG社の社長からある仕事のため、臨時雇用としてスカウトされる。それは1994年に焼失したアパートの住人が撮影した映像を復元するというものだった。果たしてその目的とは…
主人公周辺の登場人物は30代以上が多く、落ち着いた雰囲気だが、古いテープに記録された怪奇というテーマは心霊映像の王道なのでついつい引き込まれてしまう。派手さは少ないが緊迫感が損なわれることはなく、アパートの住人が崇める邪神とその秘密がじわじわと明らかになっていく。また、モキュメンタリー的な要素もあり、架空のTV番組やCMも作り込まれている。
非常に自分好みの作風で、登場人物も展開も申し分無かったのだが、続編制作を視野に入れた結末を迎えてしまいスッキリ終わらなかったのが残念。タイトルの「81」の意味も明かされず、謎も多く残って終了した。これでシーズン2がしっかり作られれば良いが、あんまり注目されてなさそうなので布教せねば…
