魂コシ

暴太郎戦隊ドンブラザーズの魂コシのレビュー・感想・評価

暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年製作のドラマ)
5.0
この作品と縁ができた。

物心ついて20余年、全てでは無いが何十作と戦隊&ライダーを観てきた。リアタイ視聴でこんなに面白かったのは何年ぶりだろう⁉︎
こんなに笑って、こんなにワクワクして、こんなに続きが気になって、 (一部恐怖して…)、放送終了でこんなに寂しい気持ちになったのは、(少なくとも成人して以降では)今回が初めて!!

奇人変人ばかりのメンバー、意味不明な設定や展開、視聴中に何度ツッコミ入れて笑ったか?でもその意味不明さが各エピソードの終わりには不思議とまとまっていく気持ち良さ。

あー寂しい。あー寂しい。


以下ネタバレ
個人的なドンブラ見どころ

①太郎VSソノイ、敵対&友情関係
 お互いに正体を知らずに深い仲となり、正体を知ってなお決闘は避けられない。決闘の約束をしたのに、仕事を優先する太郎と手伝うソノイ。悟空とベジータ (ピッコロ)、夜神月と竜崎、ジョナサンとディオのような。お互いが最大の敵と認識しつつ、最高の理解者であり、最良の友でもある。そういうのが大好き

②愛妻雉野の奇行凶行
 シリーズ初の男性ピンク。序盤普通の愛妻社会人かと思ったら、メンバーで1番ヤベェ奴。ミホちゃんが全て、ミホちゃんを奪う奴は誰だろうと (仲間だろうと)容赦しない。ミホ絡みの雉野エピソードは毎回ホラーだった。

③ソノニが翼ラブになる過程と行末
 序盤ではよくある敵幹部。「愛とはなんだ?」無感情な塩女、回を重ねて犬塚翼との関わり会話を重ねる。そして徐々に徐々に「恋する乙女」へと変わっていく様子がたまらなくエモい。そしてアレコレ解っていくと、ソノニ自身も視聴者も「叶わぬ恋」だと悟っていく苦しさ。最後の最後までどうなるかわからずドギマギした。

④ドンブラVS脳人、緊張感の有無がよくわからない敵対関係(喫茶ドンブラやおでん屋での意地の張り合い)
 まず脳人三人集が魅力的。序盤は「よくある特撮敵幹部」にしか見えなかったけど、段々と普通じゃない感じが見えてくる。太郎とソノイ、犬塚翼とソノニ、鬼頭はるかとソノザ。どの関係もやり取りも魅力的で「お前ら本当に対立してんのかよ⁉︎」って時々ツッコミを入れたくなる。決闘を約束してるのに「決闘はプライベート!仕事の方が大切だ!」という太郎、「だったら仕方ない」と手伝うソノイ。設定的にはシリアスな因縁関係のはずなのに、作劇がギャグみたいな喧嘩。だからこそ終盤の打ち解けて仲間になっていくのも気持ちがアガる。


⑤ナツミホ雉野犬塚ソノニ四角関係
 
⑥二郎のKY二重人格変人っぷり

⑦何でも知ってる出来るチートっぽいのに脇でサポートに徹するマスター
 前作ゼンカイジャー主人公「五色田介人」と同一役者、ブラックゼンカイザー。えっ?世界観繋がってるの!?繋がるの??かと思えばゼンカイ介人と正反対の性格。んで、まともな人かと思ったらゼンカイ介人とは別の (ドンブラ)ベクトルで変な人。

⑧はるかの奮闘顔芸
 いわゆるヒロイン女性メインキャラの「一般的な魅力」とはかけ離れているのかも知れない。でも間違いなく人間として超魅力的なキャラクターだった。キャスト最年少なのに (むしろ最年少だからこそ?)、他の誰にも劣らない良いブッ飛んだ演技を見られた。「可愛さ上品さなんか知ったことか」と言わんばかりの熱演がとにかく楽しかった。免許証回は神回。

⑨ヒトツ鬼になる人間達の欲望とドラマ
 雉野…3回も怪人になるメインメンバーて…、それを超えて4回怪人になる脇役大野稔て…笑

あとはオニタイジン最高。放送開始時は、ドンブラゼンカイオーがメインでロボタロウアルターとか出てたから「今年はロボは控えめ (又はゼンカイジャー互換性重視)で作劇に力入れるのかな…」って思ってた。そしたらまさかまさかのオニタイジン!あんなカッコイイ王道ロボ久しぶりじゃない??
作中ロボが出揃うのを半年程待ってブラックフライデーで、オニタイジン&トラドラゴンジン&オミコシフェニックスをまとめて大人買いしちゃったよ。リアタイでDX玩具買うなんてガオレンジャー以来。


書き足りない気もするが、今はとりあえずこの辺で…

今また1話目から少しずつ観返ている。2周目だと役者演技の上達、キャラの成長、それぞれの関係性が変化がよくわかって面白い。

気が早すぎのはわかっているけど10イヤーズスピンオフ楽しみ。
魂コシ

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