このレビューはネタバレを含みます
テンポがいいわけでも、ドキドキやキュンキュンがあるわけでも、わかりやすい話でも全くない
でも後からじんわりとくるような作品
男性はどんな感想を持つのか気になる作品でもあった
登場人物の言動には、共感できるところとよくわかんないところがそれぞれあった
でも、誰しもが完全には共感しあえないからこそ、群れないことを選択できる自由も欲しいなと改めて思った
会社の福利厚生?担当の彼女の笑顔が私にも辛かった
長時間の通勤時間と会社、残るわずかな時間は田舎での家族との時間
母親が朝から晩まで働きづくめなのも、娘としては辛いはず
決して不幸ではないけれど、繰り返しの毎日の中で感じる閉塞感や、自分の今後を考えたときに感じる焦燥感みたいなものは、自分だけでは解決できない苦しさがある
そんな苦しさから抜け出そうともがいている姿を、ヒロインや家族の姿を通して、そのままに描いていた
だから観る人のその時置かれてる状況によって印象は変わるだろうな
セリフで使われる言葉のチョイスが私には新鮮だった
それが後からじんわり、の理由かも
2人のこれからは不透明だけど、踏み出した分、今までよりは幸せを感じてほしいな
クよ、どうかお酒はほどほどに
お母さんにはもっと長生きして欲しかった