ドラマとしての完成度は完璧に近いものだと思ったけれど、根本のテーマと諸々の表現の露骨さが肌に合わなかったのが残念だった。このテーマを扱うのであれば露骨にせざるを得ないよなぁとも感じたけど。
ドラマの中心にいたのが星野源だと感じている。理想の行動と実際の行動に揺れ動きながらも、17歳の総理大臣にその影を重ね、自分の中の答えを確定していく。
年下の若者の存在から学ぶ存在でもあるんだけど、確実に年下を支える腰の強さも見える最高の役だったんじゃないかと。
経験が邪魔をすることも確かにあるけど、経験の頼もしさも同時に感じる。
ともあれ、このストレートなテーマをNHKで放送したという事実も含めて、意義のある作品だったように思う。
