このレビューはネタバレを含みます
世界中のゾンビファンを唸らせるであろう傑作。パニックゾンビの群像劇。
人あるところにゾンビあり、ゾンビあるところに人あり。平凡な日常が地獄と化し、突如死の危機に瀕した非戦闘員が、知恵を絞りながら生存手段を模索していくところにパニックゾンビの醍醐味があると感じているワイにはドストライクだった。
自称ゾンビ映画好きで、有名作品はまあまあ観ている方だと思うのだが、そんなワイ的にはゾンビあるあると言って差し支えないような諸々の醍醐味的な要素を感じられた。
ツッコミどころもぼちぼちあるがまあご愛嬌。ゾンビ系にしてはかなりいい方でしょう。こういうゾンビ作品がこの世にどれだけ少ないか考えれば、この作品の有り難さを噛み締められる。
ゾンビ好きの方はこの作品に通底する美学を感じ取れると思う。『新感染』が好きだった人は『新感染半島』ではなくこっちを観よ。『ウォーキング・デッド』なんかより100倍面白い。
以下はネタバレだが…
騒音で教室に学校中のゾンビ集めるのと、体育館の用具入れで円を作って、自ら退路を断って突撃してくのは若気の至りで片付けられないほどの阿呆だと思った。余談だが、屋上のまではグィナム方式で登れば難なく行けそうだけどどうなのでせう。ワイ的にはゾンビ発生したら、安全な高台などから音で集めて燃やすのが一番コスパいいと思う。
(いつか映画を撮ることがあれば、人口減少で増加している田舎の廃校を舞台に、学校に立てこもって部活用具で武装するゾンビ映画撮りたいと思っていたのでかなり被ってて少々悲しかったのはヒミツダヨ。)