トモヤムクン

今、私たちの学校は...のトモヤムクンのネタバレレビュー・内容・結末

今、私たちの学校は...(2022年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

健康ならそれでいい

新感染、その続編、君せか等
正直韓国のゾンビ系は見飽きてました。

それでも興味本位で視聴。

気付けばドハマリしてました。

肝心は1話ですが、
少したるく感じる程の丁寧なセットアップ。
1話の後半からゾンビパンデミックが始まるので
それまでは日常パートなのですが、
そこが濃厚に描かれる事で
もう2度と戻っで来ない楽しい日々の尊さや、
後の決断や、展開に活きてきます。

また本作は学校が舞台なので
高校生達が主役です。
実はこれって
割と新しいアプローチかも知れません。

高校生達が主役であるからこそ、
どのゾンビ作品よりも友情が強く、
親友だったアイツをゾンビになったから
殺さなきゃいけない。
しかし変わり果てたアイツでも
殺すのに躊躇する葛藤など
子供以上の大人未満な主人公達の、
友情の葛藤が色濃く演出されております。

またそれを支える大人達。
特に担任の先生とナンジュのお父さんは
涙無しには観れません。

『頭が悪くても良いから健康でいろ』
1話で言ったお父さんの台詞が、
その後の話にずっと影響され続け、
色々な箇所でナンジュを支え、仲間を支える
大事に言葉になっているも泣けます。

ゾンビ物と言う事で
ハラハラ・ドキドキの恐怖ばかりではなく
学園が舞台なのでちょっとした
学園コメディさもあり、
そこの緩急も見易いポイント感じます。

死亡フラグとかは観てわかっちゃいますが
そこはご愛嬌で!笑
逆にそれに気付く分、
『いやだ!コイツには生きてて欲しい!』
とのめり込む程の感情移入する作品かと。

最後にまとめると…
ゾンビ物はどれも人間ドラマがメインですが、
本作も正しく人間ドラマです。
ゾンビ物は結局、
増えすぎたゾンビの撲滅は出来ず、
最後はその世界でどうやって生きていくか?
にあります。

犠牲になった者達の分まで
しっかり生きて行かなければならない。

どのゾンビ物にも共通して言える事です。
本作も同様ですが、
そこに友情や、恋愛も絡んできます。
僕個人の見解として
他の作品よりも人間ドラマが色濃いと感じます
未熟な高校生達が下す犠牲の決断。
誰だって犠牲になりたくて死んだ訳じゃない。
そんな事、当たり前の筈なのに
残された者達が抱く『生きる意味』が
強く胸に突き刺ささる作品です!

p.s
スヒョクって
桐島、部活辞めるってよの
東出君に似てません?
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