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未成年裁判のhorryのレビュー・感想・評価

未成年裁判(2022年製作のドラマ)
4.0
評判どおり、見ごたえのあるドラマでした。
少年部の右陪席判事シム・ウンソクがキム・ヘス、左陪席判事チャ・テジュがキム・ムヨル。前半での部長判事をイ・ソンミン、後半ではイ・ジョンウンが演じている。
この4人だけでお腹いっぱいになりそうな面子なのだけど、それぞれのエピソードの核となる少年役の俳優たちも迫力があった。
脚本だけでなく、丁寧に作られているのが伝わってくる作品でした。

少年犯罪を少年個人の問題でなく、大人/社会の責任とみる視線や、少年犯罪をめぐるシステムへのフォーカスは、さすが韓国エンタメという感じ。エンタメとして見せながら問題提起もしっかりしています。
この作品の面白いところは、勧善懲悪ではないところ。判事たちはそれぞれ欠点があり、それが裁判に影響している。法のもとに裁くとはいえ、人が行うものであることや、法だけで裁けないものがあることが、彼らの欠点を通して描かれている点がとても良かった。

キム・ヘスとイ・ジョンウンは、映画『ひかり探して』でも共演していたけれど、「未成年裁判」の方が新鮮だった。特にイ・ジョンウンの今回の役柄は目新しかったです。
キム・ムヨルは、この前終わった「グリッド」と、まったく違う印象で、声や話し方だけでなく顔つきまで違うのにびっくり。
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