Kaji

ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪えのKajiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

6話一気見した。
これのために本家をS2−7まで観ていたので前提や設定・展開はわかっている状態でした。

最初は本家から削った小エピソードが気になって雑さも感じたのですが4〜6話にかけて、韓国版のオリジナル設定が効いてきた感じ。しっかり面白くなってきます。絶対にシーズン2が必要な感じで終わったのでもう脚本あるんだろうなと予想しています。

本家は良くも悪くも「キャラが走ってる」ドラマだったので、まずはキャラから色々言いたい。
一番本家から設定やキャラ造形が変わってたのはトーキョーで、女性の退役軍人がキーキャラクターになるのは新しいですね。
武器が使えて、団体行動の経験者兼帰る場所のなさと資本主義にも共産主義にも絶望しているってのが後になるほど効いてきそう。
そんな女性が金にまつわる犯罪に加担しているって爆イケです。
私の脳内ではシーズンが進むと金を空中に撒いて高笑いしているチョンジョンソが浮かぶのですが。
教授も本家ではIDカードさえ持っていないインビジブルな社会性でひっそり計画を練っていた人物でしたが、韓国版では元大学教授でJEAの計画に加担した下地ってのは本家より策士な感じがして良い。けど今回まではかなりユジテの出汁が薄味だったのでもっとみたい。

デンバーが本家よりカッコいいし、モスクワとの親子愛も局長秘書ミソンとのラブもよかった。ほぼ本家と同じ背景ですがキムジフンの俳優力が強かった。
本家で一番好きだったナイロビは詐欺師に設定変更。偽札のエキスパートではないですが彼女もほんとかっこいい。
スーパーモデルチャンユンジュ!「ベテラン」で華麗な蹴りがキマッた時から好きです。
あと、「パラサイトのリスペクトアジョシ」パクミョンフンが造幣局長のクズで右往左往して自己中心的なキャラがはまってるのなんの。たまりませんでした。
ベルリンのパクヘス。パクヘス!こないだ夜叉でへっぴり腰キャラだったのに、冷徹でチームのヴィランになれちゃう北の男が渋かった。
「狩りの時間」ぜひご覧ください。人間味のない役もできるし「官房生活」の抜けキャラもできる達者俳優なので今作でも締め役として仕事してました。タバコ吸うとこかっこいい。
デンバーのキムジフンと同い年だそうです。41歳。

オスロとヘルシンキも好きなキャラだったし、キャスティングの巨漢2人は出代増やして欲しいな。

南のチャラ像リオも医大中退でハッカー、学歴ドロップアウトの背景は韓国ならではだと思います。トーキョーとのラブラインはどう展開するのかな。


何より、ペーパーハウスってヒットドラマに南北分断国家独特の心理的な面や方言でキーポイントを作った展開にはハラハラ。
で1話で出てきた「氷」ってドラッグは伏線な気がするので、そこの絡みも楽しみ。


ちょっと本家も続き見ようかな。
Kaji

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