このレビューはネタバレを含みます
全体的に評価は非常に高いようですが、この手のアメドラ好きとしては正直微妙でした。
まず、標的側(悪役側)の悪さの描き方と強さが大幅に足りない。なので復讐劇に対する感情移入の仕方が難しい。
また、ただのビジネスマンを仕留めるために爆弾を使う意味が分からない。しかも市街地で人出の多い白昼に。無関係の人間は巻き込まないと言ってはいるものの巻き込まないはずがないので、この時点で復讐に正義がなくなり狂気のテロの様相に。シールズのプロとは思えない。脚本上色々な復讐方法を見せたかったのだろうが逆効果。
無駄な回想シーンを挟み過ぎ。しかもその回想と妄想が多々シンクロするものだから復讐自体妄想による狂気ではないかと思えてしまう。兵士も戦争の犠牲者的なことを描写したかったのだろうが、妄想色が強すぎて主人公の正義性を損なっているだけ。
軍上層部の裏切りやなんやで復讐パターンの映画、ドラマは無数にありますが、同じアマプラ作品なら映画だったら「ウィズアウト・リモース」、ドラマなら少々趣旨は異なりますが「ジャック・ライアンシリーズ」の方が数倍面白いと思いました。