全体としては日本のドラマでは今までなかったスケールと実力派俳優陣の力で面白いドラマでした。
ただ、せっかくここまでのスケール且つ多額の予算をかけた割には細かなところに雑な部分がありその辺が少々興醒めするところもありました。
代表的なのが公安捜査員が尾行をするシーン。気づかれないように最小限の人数だが完璧な尾行、という割には尾行する捜査員が全員スーツ、そしてあからさまに怪しまれるイヤーヘッドセットのコードが丸見えの人間がいる、一度尾行を離脱した人間が再度尾行に戻る、などなど。公安がドラマの中で大きな役割を占めるのだから監修なり入れるべきだったと思います。
恋愛やファンタジーならいざ知らずこういったポリティカルフィクションではその辺の細かな描写のリアリティがストーリーにより緊迫感を持たせるので、もし続編があるようだったら是が非でも公安や別班についての監修を入れて欲しいところです。
