抹茶マラカス

この世界の片隅にの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2018年製作のドラマ)
4.5
 あれだけの名作映画をテレビドラマ化ということで期待と不安が同居していた本作。いろいろクレジットの話で揉めていたりもしましたが、安心してみていられる名作でした。のんさんのイメージが完璧だったすずさんも松本穂香さんが完璧にすずさんになっていたと思います。
 映画版で見られた笑えるシーンを少し抑えた代わりに、映画では一瞬の登場だったリンさんを前半で結構多く描写し、すずさんとリンさんと周作さんの視聴者と周作さんにしかわからない三角関係を描きながらすずさんと周作さんが夫婦になっていく過程をしっかりと描写していました。
 また、映画版からかなり印象的になったのは北条家の周りの人々。ともすれば孤独になるかもしれないすずを支える2人の存在はかなり大きかったですし、物語の優しさを増やしてくれました。パンとバスと二度目のハツコイでも見ましたが、伊藤沙莉さんは本当にいい役者さんだと思います。

2018夏ドラマの感想
http://tea-rwb.hatenablog.com/entry/2018/09/22/123000