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私たちのブルースのhorryのレビュー・感想・評価

私たちのブルース(2022年製作のドラマ)
4.5
この豪華なキャストでオムニバス形式はもったいないのでは?と見る前に思っていたのだけど、大満足。
登場人物が多くても、それぞれの人生がしっかりと見えてくるのは、俳優の力と、なによりも脚本の力が大きかったと思う。

十代の妊娠、うつ病、ダウン症の主人公にスポットをあて、しんどい状況をきちんと描いたうえで、彼女たちの未来を丁寧に描き出していたことに感嘆。「物語」として何を見せるのか。その気迫が伝わってきた。特に、ダウン症候群の俳優チョン・ウネの回の表現は圧巻だった。

「私の解放日誌」もそうだったけど、このドラマも「生きる」ことを描いた作品。ストーリーに、直接的、間接的にものすごくたくさんの死が登場することと「生きる」ことを繋げている点も印象的だった。

大ベテラン女優のコ・ドゥシム、キムヘジャがすごかったし、イ・ビョンホンのめちゃくちゃ細かい演技には毎回、笑わせてもらったり、泣かされたり。やっぱり、すごいなと思いました。
ドラマのカラーを出していたのは、パク・ジファンとチェ・ヨンジュンの掛け合いと、そこにイ・ジョンウンが絡んでくるあたり。子どもたちのために同居するようになった二人の部屋が少し荒れていて、そこで二人で飲んでいるシーンがとても良かった。
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