れん

石子と羽男―そんなコトで訴えます?―のれんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

期待以上でとても面白かった。石子と羽男の会話や動作がまるで劇場での舞台を観ているようで、とても引き込まれた。

日常的なトラブルから隠されていた社会問題に繋がるような事件を見つけていく過程が面白い。

困ったことがあれば、まず声を上げてと被害を受けていた人に詰め寄った石子と被告になりそうな人間も声を上げることができると即座に説明し始めた羽男のチームワークが良かった。

その石子と羽男が心の内に抱えている問題?をこれからどう表現していくのか楽しみになった。石子が屋上で寛ぐのは、性別や学歴での見えない壁から開放されているように見えたし、羽男が思い通りにならない時や、相手が大きな声を上げた時に出る手の震えと視線や言葉が出なくなる様子がパニック症状のように見えて、過去にメンタルの問題など何があったのか気になる。

あと、大庭が二人の間でどんな立場になるのか。綿郎さんと塩崎さんの会話がホッとして和んだ。
れん

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