風起花抄(ふうきかしょう)~宮廷に咲く琉璃色の恋~の6の情報・感想・評価

エピソード06
第6話
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なっこ

なっこ

#1-6 天下第一針 その称号がもたらすのは恩恵か災厄か 幼いヒロインの親娘の幸せな時間は短く、母親は弟子の策略の失敗によりその命を散らすことになる。才能がありすぎると他人の妬みを買うことになる、殊にこの天下第一針の称号に目のくらんだ弟子の気持ちの強さは恐ろしい。幼いヒロインの命まで取ろうとするその執着にはぞっとする。だからこそ、母の死から11年経ったヒロインが宮中で義父に守られてるのを良いことに奔放な行動に出ようとすると、はらはらするよりもイラッとしてしまう。敵は同じ宮中にいるのに!と。 そして、何かと縁のある男。もう前半から何回も出くわして、ヒロインのピンチを救ってくれるヒーロー。幼い頃から実は出会っていた、という演出は、好きよね、韓国ドラマも中国ドラマも。こんなに縁があるのなら間違いなく天が定めた相手だ、ってことでしょう。 宮廷で刺繍や服作りを行う“尚服局”が舞台の中心であるだけあって、鮮やかな色合いの華麗な衣装とその刺繍を堪能できるのが魅力。 嫉妬されるほどの技を持つ者は、それに相応しく強く賢くなくては生き残れない。大事なのは技術ではなく心。優しすぎれば母のように野心家で心ない弟子に貶められる。一芸で生きていくのも難しい。でも母から受け継いだ針の技術ひとつで味方を増やしながら、母の名誉回復のために奮闘するヒロインは、思わず応援したくなる魅力がある。宮中を出たヒロインは伯父の店で絵師として働く。お客の注文を受けて、彼女がどんな衣装を作るのか楽しみ。
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