風起花抄(ふうきかしょう)~宮廷に咲く琉璃色の恋~の22の情報・感想・評価

エピソード22
第22話
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なっこ

なっこ

#15-22 幼い頃に好んで見ていたテレビアニメのような懐かしさを覚える。それがこの物語のどの部分からやってくる懐かしさなのか、ずっとわからないでいる。 ヒロインを助けてくれる女性が、「これからは女性も自立しないとね」と言い放つほど現代的な価値観がヒロインたちの気質にも反映されているけれど、どこか古く大事な価値観も踏襲されている気がして、それが何なのかずっと気になっている。ここまで見てひとつ言えることは、ぜひこの先を生きる少年少女にこのドラマは見て欲しいな、ということぐらい。 不名誉な死を遂げた母親の名誉を回復したいと願う少女。彼女の持っている気質は母親とは全く違う、でも、母親の生写しではないかと思わせるように重ねて映すこともある。ヒロインはふたりでひとり。トレースしたかのような娘でありながら、母親の限界を娘は乗り越えていく。悲劇はそのハードルを飛び越えていくために予め用意されていた宿命だとも言える。悲劇がなければこれほど強いヒロインは生まれないし、母親はそのための犠牲、または過去に搾取されていた女性たちの象徴とも言えるのかもしれない。
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