正直、序盤はどう観ていいのかわかんなかったんだけど5話あたりで友情が育まれてからは鹿浜さん小鳥さんが愛おしくてすごく気持ちが乗ってきた。
坂元裕二さんはとにかく偏屈ぶきっちょの恋愛を描かせたら天下一品で、しかも今回はシリアスパートの林遣都さんがメインでコメディパートの柄本佑さんがサブという二段構えなのがたまらない。
6話以降は本筋事件の謎解きが深掘りされていくが、その闇深さやテーマ性は他の坂元作品に比べたらちょっぴり物足りないのが本音で、安田顕さんのおかげでサスペンスレベルをなんとか保ってるなーといった感じ。ところがどっこい、最終話ラストのラストで究極ともいえる失恋シークエンスを持ってくるんだからまったく油断ならない。
鹿浜さんはこれ立ち直れないだろうなあと心配になるし、終盤の馬淵は無神経すぎて閉口する。そんくらい感情移入してしまった。林遣都さんは不器用スターとしての地位を完全に確立してるし、こんな役やられたらますます推してしまうじゃないか。
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坂元脚本は個人的に乗れるところとかゆくなってしまうところの差が激しい。安田顕さんのスライドショーでラーメンすすりっていう意味不明な自撮りが挟まってるのと、「最高の離婚」でもあった真剣な話しているときの携帯通知音がうざい演出は好き。「なにどころジョージだよ」みたいな狙い済ましたセリフは苦手。