よーすけカサブランカス

HOMELAND/ホームランド シーズン4のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

3.8
舞台がパキスタンに移ったことでS3まで描かれていたCIAの狂気がだいぶ薄まり、明確な敵との直接の対峙にシーズンの大部分を占める。ISIとの頭脳戦は緊張感もあったが、結局全部大使の夫の情けなさが原因というしょうもなさが拭えなかった。ソールの取引から襲撃は盛り上がったけど。
ただアメリカに戻った最終話は素晴らしかった。CIAの狡猾さが際立っていて、キャリーの双極性障害によって人との付き合いが難しいというコンプレックスがどう見てもCIAの異常さによって膨張してしまったものに見えるのが最高だった。
一方でアーヤンとの関係はハニートラップなのか本気なのか、どのくらいの割合で混じりあっているのか分からないキャリーの狂気も垣間見えた。これは勿論ブロディとの関係の再演なのだが、ならばブロディとの関係だって本気だったのか怪しくなる。
母としてのキャリーとソールの疑似娘としてのキャリーの描写にはこれからも注視していく。