ぱきら

御手洗家、炎上するのぱきらのネタバレレビュー・内容・結末

御手洗家、炎上する(2023年製作のドラマ)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

何だかんだで全て一気に見てしまえたので、面白くないわけではないです。
でも後半が前半に比べるとグダグダになっていってしまって、結末に向けての色々な理由付けが説得力が無さ過ぎる展開になってしまったのは否めない。

漫画原作のようですが、原作も結末への流れはこのままなんでしょうか。それともドラマ独自の展開になっていたりするのか。

犯人はきっと最初から目されている人物ではない、という話なんだろうななどと思いつつ視聴者は見る感じなのですが、そして実際そうでないという風になるものの、そこへ至る筋道が、えーっと萎えて行ってしまうというか。
何か頭の中だけでこしらえた筋道を登場人物が辿らされてるだけ、みたいな。登場人物が生きて動いてる感じがどんどん薄れるというか。

そしてヒロインと長男のあたりは少女漫画テイストというか、少女漫画以外の実写や小説などで少女漫画テイストを見せられるのが、少女漫画は好きなだけにとても苦手なのですが、ここでも、うーんとなってしまいました。
それを考えなければいい感じに胸キュンなのかもしれないのですが、どうにも。原作は少女漫画というよりはもう少し大人の雑誌に連載していたようですが、題材や設定に対してあまり良くない意味で甘っちょろいようにも思えてしまう展開なのは原作もそうなんでしょうか。

さすがに自分の家庭を乗っ取ってしまうような形になった一家の長男と、ヒロインが結ばれるのは、せめてお互いにもう少し相当な葛藤がないと見ているほうには疑問だらけになってしまうというか。

そういう話ではないのかもしれませんが。
あとあれだけの大火事のあと、家屋は建て替えたんでしょうか。その辺もよく分からなかったので(見逃したのかもしれませんが)、色々説得力に欠くのはもったいないなあと思いながら最後のほうは惰性で見ていました。
演者の方々の熱演は伝わって来る部分はあったし、設定ももう少しきめ細かく作れたら良くなりそうなのになあと思いながら、結末まで見届けた感じでした。
及川光博さん演じる父親はかなり事件のかなめなはずなのに、話のなかの存在は薄いし、これじゃ登場人物としてもお前はもう少し色々と重く受け止めないといけないし、物語としてもこんなにさらさら流しちゃだめなんじゃないのみたいな気持ちも募りました。
エンターテインメント作品に事件や人物の思いなどそこまで求めても、と思うしかないかもしれませんが。
ぱきら

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