erinko122

エルピス—希望、あるいは災い—のerinko122のレビュー・感想・評価

5.0
今期、一番楽しみにしながら一週間を待っていたドラマ!そして、これまで観てきた日本のドラマの中でも断トツ面白かった。こんな前のめりで観たドラマはないかも。

テレビ業界のタブーに切り込んだ脚本で、6年越しに機会を見計らい発表できた作品だと知って納得。制作陣も豪華だし他ドラマと気合いの入りようも違うように感じる。まず、映像が映画なのではというくらい、重厚で役者の演技や演出もかなり複雑で繊細。とくに眞栄田郷敦ってこんなに上手い演技するんだ!?と目を見張った。憑依俳優だったこと知らなかった。

いろんなWebメディアが書く考察記事も楽しみに読んだ。まさに、まさに、そうよね。

“マスコミ批判だけのドラマではない。権力の横暴を声高に糾弾するだけの物語でもない。これはすべての人に向けて、自らの目で真実を探すことに意味を見い出す必要を説く、自制と自戒の物語だ。(文・早川あゆみ)”

今の日本にも自分で考えて行動できる人が多ければ…と思わざるを得ない。正義を貫くことの難しさはもちろんあるけれど、そもそも何が正義かに気が付き見定め俯瞰して物事を判断して行動することがまず大変すぎる。
全然先の展開が見えず最終回まで楽しめたし、すっきりするわけではないけれど、希望が見えるエンディングで最高だった。
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