バナバナ

エルピス—希望、あるいは災い—のバナバナのレビュー・感想・評価

5.0
直接テレビ局のアナウンサーが少女連続殺人犯を捕まえる、なんて事はなく、あくまで報道的に真実に近付こうとする話。

浅川恵那は20代の頃は局を代表するニュースキャスターだったが、30歳手前で不倫のスキャンダルで、今は深夜番組『フライデーボンボン』の1コーナーだけを受け持っており、拒食症になっている。
同じく『フライデーボンボン』のテレビ局正社員のAD岸本拓朗は、裕福な弁護士家庭の息子で中高一貫校で育ったエリートだったが、中学校で友人がイジメで自殺した事に責任をずっと感じている。
この二人が局の方針を無視して真相に近付こうと、証拠、証人を集め、テレビ番組を乗っ取り勝手に放送するが…、という奇想天外な展開だが、凄く骨太な内容なので観れてしまう。

浅川恵那とかつて不倫していた報道局のエース記者、斎藤正一がどうして殺人事件にも関わっている政治家を庇うのか、最終回まで観てもてんで不明だったが、
恵那と岸本が血反吐を吐く思いで取材し、自分たちを顧みず、大きな壁を越えようとする姿が胸熱な作品でした。
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