このレビューはネタバレを含みます
いわゆる“ふつう”で“人気者”のマッキーと、周囲との違いを感じてマイノリティを抱える美枝子と永慈。
でもそれが、気付けば美枝子と永慈は“ふつう”の夫婦になっていて、今まで3人の中心だったマッキーが2人の元を離れることになる。
なんとも言えない結末だなと。
でも3人はその時できる最善の選択を考えて、前を向うとする。それが正しかったか間違ってたかなんて、誰にも分からないし、そもそも答えなんてないのかもしれない。
決してハッピーエンドとは言えなかったけど、あの時たくさん考えて、自分たちが選んだ道なのだと、3人が納得できていたらいいな。
友達とくだらない話をしながらだらだらと時間を過ごす、この時間が永遠に続いて欲しいと思っていた昔の自分を思い出した。
ずいぶん遠いところに来てしまったなと思う一方で、もう戻らなくてもいいなと思ったりもする。
良くも悪くも人は変わるし、昔大切だと思っていたことが今はそれほどでもなかったりする。
それでもきっと大切な人はずっと大切だし、会えなくなっても大切な友達でい続けると思うから。
