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invert 城塚翡翠 倒叙集のどらどらのレビュー・感想・評価

invert 城塚翡翠 倒叙集(2022年製作のドラマ)
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清原果耶さんの大ファンなので見切ったけれども、清原さん•小柴さんの実力でギリギリ成立しただけでそうでなければめちゃくちゃ薄寒いドラマだと感じた。

絶対原作者の方が出張りすぎだと思う。
ミステリーとしてのトリックの精密さにこだわったみたいだけど、映像作品としてあまりにスカスカでトリック以外に中身がない。全ての殺人の動機もありふれて使い古されたネタで、社会批評性も別にない。「どんな理由があっても殺人は許されない」ってそれ、小学生でも言えるのでは?
「変態シスコン野郎」と連呼するのも謎。見た目のいい人にそれを言わせることに映像的快楽を見出したなら見当違いも甚だしい。

総じて、ドラマとして人間の質量を持たせるのならば、ミステリーとしての精緻さではなく人間としての厚みをキャラクターに持たせるべきだと思う。全てが記号的で全く乗れなかった。それは背景を匂わせているだけだからとかでもなく、その匂わせている背景がスカスカにしか感じられないのだ。

なんか続編作りうる終わり方をしたと思うけど、清原さん/小柴さんにはもっとしっかりした作品に出て欲しい。

テレビ局と原作者の間でどのような揉め事があったのか知らないし、週刊誌報道に対しての抗議は当然の権利だけれども、全体的にどうなの?と思うことが多かった
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