三樹夫

ナルコの神の三樹夫のネタバレレビュー・内容・結末

ナルコの神(2022年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

スリナムに大金稼ぎに来た主人公は、麻薬王牧師のおっさんに全てを奪われ刑務所に投獄されるが、韓国国家情報院と取引をし麻薬王牧師の逮捕に協力するというお話。
全6話で、主人公の行動動機も友情に起因するもので、最後も友情ものとして収まりかなり観やすい。主人公は友達のおっさん殺されたことが行動動機だし、潜入捜査官のタトゥーのおっさんとも最後友情芽生えるし、韓国国家情報院の飯食ってるかおじさんが最後主人公訪ねてくるのとか、友情要素入ってることでかなり観やすい。
麻薬王牧師チームの中に韓国国家情報院の潜入捜査員が紛れており一体誰なのかというサスペンスと、主人公が韓国国家情報院に協力しているのが麻薬王牧師にバレているんじゃないかというサスペンスで観ていてハラハラさせ飽きさせない。主人公を尾行して隠れて覗き見ているようなアングルが多用され(中華街に入って行く時とか)、主人公の思惑が麻薬王牧師にバレてるんじゃないか、麻薬王牧師はどこまで主人公の行動を掴んでいるのかとハラハラさせる。

町山智浩に激似の主人公の有能営業マンっぷりというかすんごい追い込まれてるのに強気に出る交渉術が凄かった。強気すぎ。俺だったらあんなもん泣き出して漏らしてる。
軍が腐って小遣い稼ぎしたりとか、中国系マフィアに有無を言わせずボコボコにされるのとか、観る者の期待する中南米治安のハードボイルドさを提供してくれる(今のところのベスト中南米ハードボイルド治安はフリードキン版恐怖の報酬)。干し柿みたいに死体を長いこと吊るし過ぎ。スリナムはイメージが悪くなるだろと激おこだが、実話が元になってる実録ものとして続きが楽しみになる面白さだった。
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