ぱーでんねん

silentのぱーでんねんのネタバレレビュー・内容・結末

silent(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1話
雪から始まるファーストカット
冬のドラマが始まったのかぁ、まだ夏が終わったばかりなのに

時間止めて「静かだね」って言われたらそれだけで好きになっちゃうよぉ

音の描写が上手い。雨の響く音、電車がやってくる音

場面転換を何気ない会話から繋いでる
「早く片付けしなよ」→片付けして高校の思い出のものを見つける

紬って普通にいい名前だな

「今思えば学校っていうのはすごい場所だった。嫌でも週5で行く場所で、週5で好きな人に会える場所だった」

おうじくんの見え見えな踏み台感もすごくいいし、主演2人の照れた演技の上手さが抜きに出てる
甘酸っぱさがえぐい。
川口春奈、前の「着飾る恋には理由があって」からだけど照れた演技するときの目線の動かし方がすごいんだよな。

「名前を呼びたくなる後ろ姿だった。卒業まであと何回呼べるだろう。友達のままだったらあと何回だろう。」

「イヤホンが壊れてしまったのは3年くらい前。それからずっと音が出ない」
→Bluetoothのイヤホンに変わってた

「そう、紬いらないって言ってました。いらないからやるよって。あげるって。悔しいからすぐにはもらわなかったんですけど、結果的にもらいました。紬に聞かれたら私はものじゃないってキレられそうですけど。」
このセリフ良すぎるな。この瞬間、久々に良いドラマ見てるな、幸せだなって感じた。

えぇここで篠原涼子??豪華!豪華!

「主成分優しさって人で。人のために優しさ100パー使っちゃって自分の分残すの忘れちゃうような人です」

好きなドラマ、感動的なやつは通じてナレーションがうまい。

あの「青羽うるさい」が奇しくも違う違う伝え方になって、しかも今はこの言葉が青羽には伝わっていない

主演2人と鈴鹿くんはもちろんだけど、
篠原涼子と風間くんすごく良い味出して脇でドラマの硬さを支えてる。

これまた楽しみなドラマが出てきたぞぉやった!これが月9だったらなぁ。でも、月9はきゅんきゅんさせる枠の強い恋愛ドラマが売りだったわけで、これは別枠なのかな?


2話
「どうでもいい話ばかりしてた。あのとき、あの場所でしなくてもいい、くだらない話ばかりしてた。ただ好きな人とと話してる、その時間に意味があった」

「特別なことなんて何もいらなかったし、このままでよかった。卒業して遠距離になることなんてなんでもなかった。」

「さくらくんに向けられる悪意って全部嫉妬だから聞き流して大丈夫。みんな佐倉くんのこと好きすぎるの。
人の悪口ってね、言っていい人には言っていいんだよ。わたし言っていい人だから。寝たら忘れる人だから」

名前を呼んでるもらうシーン、
川口春奈の「あ、そういうことか」の目線から全部可愛いし、
でもその裏腹にこの名前を呼んでもらった音を耳に残しておこうとしてるさくらの心情の描写がすごくリアルで、、、
そのあとのその風の音も描写としてリアルだし、ここえぐい。

「乗り換えのところだよね、そこで待ってて。迎え行くから。この電話きったら動画検索して。『パンダ 落ちる』って。可愛いの出てくるから」優しさに尽きすぎてる。

「コーヒーとココアどっちがいい?」
「コンポタ」
「コンポタもあります!」

「好きになれてよかったって思います。思いたいです。」

細かすぎる描写が小さな感情の変化や気づき、違和感を事細かに伝えてる。カット割やBGMの演者はもちろんだけど、演者の目線、呼吸、会話の間にも折なされてて、このドラマはとてつもない。
あと、今回のナレーションはさくらがメインだった。次は紬?それとも、あおと?

3話
今回のナレーションみなと!

今度はこれまでのシーンをみなと視点で見せてきた、、

仕事だもん、お金もらってるんだもん、楽しくなくていいんだよ

動物の動画やコンポタ

何か相手に伝えたいとき、いちど時間を置いてから

遮断機が降りてくるの、
遮断機のアップは壁ができたことの象徴

「みなとって呼んでるんだねと」

4話
ナレーションはなし??
前回の続きだけど、今回はスタートこれからか、重たいなって思ってたら、
兄弟の会話でちゃんとコミカルにしてからみなととそうの会話に持っていった。うめぇよ。

「つむぎは任せとけくらい言ったん?」って、このセリフ、すごく好き。恋愛って元カノ元カレの話題を触れないで、嫉妬させないようにするか気にしちゃうけど、
その段階超えて信頼しきってるからこそ言えるセリフ。くぅ。

「もし別れたとしても、別れるまでに楽しいことがいっぱいあったらそれでいいのにね」
「別れないのが1番いいけどね」

「間違えて買っちゃったからあげる。冷めてるけど」

ここでくる、
「好きな人がいるから」紬のためを思って、、。

「紬ちゃんと食べて寝てるかだけ、それだけは気にかけてね。この3年、本当は楽しくなかったと思う。おれ全部紬の好きでいいよって言うからつまんなかったと思う。いいねって感想しか言えなくて、おれほんとつまんなくて。紬、そうの横にいる時が1番かわいいんだよね。」
「どっちかと言うと、紬のため」

ここで別れを告げると思って、4話を振り返るとその伏線とんでもなく張り巡らされてる。弟に手話を進めたこと、彼女だよって返信しなかったこと、別れについての発言、そして冷めたコンポタ。
あぁ、このドラマえぐいよ。


6話
「音のない世界は悲しい世界じゃない」
「聞こえる人とも聞こえない人とも距離を取った。近づくのが怖かった。でも近づいてしまった今はもう離れたくないと思ってしまう。」

ななさんにとって青いバックは、憧れであって聴者でない自分には遠いもの?

ただ話すこと、電話することがそんなに尊いことだなんて。

自分を責めるようになってしまう

ななさんのカバンのチャックを開ける意味

「プレゼント使いまわされた気分」

この回は、どうやって想と紬の恋が進んでいくのかを見せてくるのかと思いきや、フォーカスがあたったのはななさん。想がいない期間に、みなとと紬の3年があったように、想には想の3年で大切な人との思い出があった。紬の目とは違ってただまっすぐには二人の恋が進めないようになってる。