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ビリオンズ シーズン1のchefcurryのレビュー・感想・評価

ビリオンズ シーズン1(2016年製作のドラマ)
4.9
初見時は癖の強いおっさんたちの画ヅラがはまらず1話の途中で離脱したのに、数年寝かせた後何の気なしに視聴を開始して一気にシーズン5まで見てしまった。
こんなにおっさんたちがイキイキ輝いてかっこいいドラマはあるのでしょうか。主人公はホーマーシンプソンに似たトドみたい禿げたな愛らしいおっさんと、しわがれ声の見るからにヴィランな怖えおっさん。テンポがよく、ユーモアもあり、マンハッタンと大富豪たちの生活のビジュアル的にもクール。キャストがどんどんキャラ立ちしてき、挙げればキリがないけどワグス、コナティ、ララ、ダラービル、マフィー、ベンキム、オリン、クラウコなど準主役や脇役たちですら愛着が湧く。
ストーリーは便宜に次ぐ便宜、ギブアンドテイク、仕返しの応酬で、6次の隔たり的に彼らの一つ一つの選択によって米国や世界中の事象が全て繋がりそうな勢いで笑うが、上級国民の個人的な利益のために密室で大きな事が決まってしまうのは強ち間違ってないような、昨今暴かれている政治スキャンダルを見てると日本でも当たり前のように行われているのだろうなあと想像が膨らむ。
ハウスオブカードやSUITの金融版、或いはNYCが舞台の富豪・権力者の話ということもあってHBOのSUCCESSIONを濃密にした感じでもある。

単純なので高校生くらいにこれを見てたら”ヘッジファンドかっけええええ”となって数学をもっと頑張って大学で金融工学とか専攻するするモチベーションになってたかもしれない。

各界有名人のカメオ出演と映画やスポーツ、世界史アメリカ史からの引用セリフがかなり多いのでそのあたりも知っている人はさらに楽しめると思う。
メタリカ、マークキューバン、ニックスウィッシャー、KD、シャラポワ、デボンテワイルダーetc...

コロナウイルス感染拡大と、BlackLivesMatterが一段と湧き上がる状況で白人メインの超富裕層たちを描いてるBILLIONSのシーズン5中盤以降の制作がどうなるのかわかりませんが、まだまだ続いてほしい  

もっと知名度と人気あってもおかしくない。
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