これがフィクションであればいいのに思ってしまう作品。
脚色はあるだろうが、大筋の出来事はノンフィクションであり、エンタメではないのでなかなか作品へのコメントが難しい。
エンタメ側でいうと『シン・ゴジラ』が大震災のメタファーだったが、この作品をみてよりそれを実感した。
政府側の混乱、見解でありえないとしていたものがテレビで放送される。クレーン車によるゴジラへの冷却材の経口投与等々、ゴジラを原発に置き換えると合点がいくシーンばかりな気がする。『シン・ゴジラ』のヒットには、日本人の震災の記憶から、恐怖や負の遺産として長く付き合っていく部分にシンパシーを感じたのではないだろうか。
