このレビューはネタバレを含みます
面白いとか云々じゃなくて、原発に頼らざる得ない日本に住むものとして是非観で欲しい作品。
こんなにも命懸けで原発の暴走を止めようと奮闘した人達がいたとは知らず、自分の想像力の無さ、無知さを痛感。
原発について誰よりも熟知しているだろう人達が、そのヤバさを恐怖を1番に感じていたはずなのに、その場を離れずに喰らい付いてくれたこと、本当に感謝しないといけない。
誰がベントをしにいくか、誰が残るのか、人を選ぶ、そんな辛さもあったことは想像してなかった。逆に、避難をする事になった人も申し訳なさや罪悪感などを抱きながら帰った人もいる。皆相当な精神的負荷を負ったはず。
本当に生き死にが迫っている時、優先させる、生き延びてもらうのは若い者。そんな描写が何回かあった。
人は色んな便利なモノ、綺麗、面白いと思うモノを創り上げてきた。でもその過程では膨大なエネルギーが必要で、当然それらには大きな大きなリスクが伴うんだってことを、頭に置いておかないと。
あとこのドラマの見どころは、今までリスクがあると知りながらもまー大丈夫でしょうとあぐらをかいてきた責任者や政治家達のやり取り。
現場報告も遅く、リスク管理やってなかったんじゃ！？ってくらい何も案は出てこない、説明できない、忖度して意見を言わない。そんなシーンのオンパレード。
役者さんも良くて、良い意味でイライラさせる。
命に関わる事なら尚更、滅多に起こる事じゃなくても最悪の事態を想定してどうするかを決めておかないといけない。
まだ福島原発の破棄作業は今も続いていることは忘れちゃいけない。
