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ペリフェラル~接続(コネクト)された未来~のgockのレビュー・感想・評価

2.5
ウィリアム・ギブソン原作。今より少しだけ近未来のアメリカの田舎に住む兄妹がフルダイブのVRゲームしたら、そこはゲームじゃなく現実の未来の世界だった……というSFドラマ
主演のクロエ・モレッツは昔から好きだがどういうわけか話題作に次々と出演するも殆ど微妙……という状態が10年くらい続いている。ほぼ全部おもろい作品にだけ出てるフローレンス・ピューやアニャテイラー=ジョイの真逆(よほど作品選びが下手な事務所なのか?)
で「今度こそ面白くあってくれ」と思った本作

第一話は物凄くスローペースで退屈だな……と思ったら第二話はアクションや色んな秘密が明かされて「面白い!」と思った
全編そんな感じで面白い時とつまらない時の差が激しい
で、通して観た全体の印象としては……何だかボンヤリしてる
というのも量子トンネルを経て主人公の世界に干渉できる未来世界。この未来世界、何が出来て何が出来ないのかよくわからない
主人公兄妹に刺客を何度か差し向けてきて兄妹に撃退されるが、なんで未来の道具を持たせた刺客を1000人くらい一気に差し向けて来ないのかよくわからない。透明の車や衝撃銃はどうやって用意できたのか?なんで母の眼を治すのがそんなに難しいのかよくわからない
あと新キャラが出たと思ったら何話も出てこなかったりするし見た目が似てる人もいるし未来の誰が誰なのか「コイツの目的なんだっけ?」みたいな事も忘れてしまう(正直あまり興味ないので皆はやく死んで消えて欲しい)。そのせいか「現在」は面白いけど未来の勢力争いが舞台になると眠くなってくる
そうこうしてると昔のドラマみたいに、あまり決着をつけず途中で終わってシーズン2に続いてしまうのだが、未だに「未来のコイツ誰だっけ?」と覚えてない奴が多いしシーズン2は多分観ないと思う。ラストでペリフェラル研究所所長っぽい人のところにロシアから亡命したという?老人たちが来て会話して続くのだが、彼らが誰なのか何を話してたのか最後までよくわからなかったし何なら特に知りたくないので殺されてほしかった
でも重要そうなキャラが割とすぐ死んだりするのは良かったとこです
特に未来の人達は多いのでもっと一刻も早く多く死んでほしかった

アクション全般や、戦争で四肢を失った兄の親友、娘を人質に取られた殺し屋のキャラなどは面白かった。アクションは上手いがSF群像劇を展開するのが苦手という感じを受けた
面白い時もあるのだが全体の印象はボンヤリしてました。僕が集中して観てなかったせいかもしれんが……

※追記:シーズン2は打ち切られました
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