きみどり

ザ・ウォッチャーのきみどりのレビュー・感想・評価

ザ・ウォッチャー(2022年製作のドラマ)
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ホラーテイストの実録ご近所トラブルもの。ぐいぐい来る不気味な隣人にミア・ファローを出してきたのはやはり『ローズマリーの赤ちゃん』を意識してのことかしら。悪魔崇拝疑惑とか、きっとそうだよね。

身の丈に合わない豪華な家を欲しがるのがアメリカ人ってもんよ!という謎の主張を掲げて郊外の豪邸に引っ越す金欠ニューヨーカーの懐具合が気になって、見てるこっちが居た堪れない。有り金はたいた上に高金利ローン、さらにリフォーム、セキュリティシステム、私立探偵と出費がかさむ。しかも途中で資金繰りに行き詰まりそうになるし。

ただ、優良物件はその気になったらすぐ売れる、なんなら買った金額より高く売れる可能性もあるから楽観的なんだろうな。
中古物件の売買が盛んなお国柄ならではと実感。

未解決事件らしく、どうにも消化不良な終わり方をする。とはいえ物語の肝は、トラブルにうまく対処できないせいでぱっと見は問題のなさそうな夫婦関係が一気に破綻していくところにあるんだと思った。


-地下に禁酒法時代のトンネル(お酒運搬用)があって、おおおぅとなった。そういえば『デクスター』では、キューバ危機の時に作られた庭の防空壕とか出てきたな。

-陶芸家の妻ナオミ・ワッツが、自身の作る陶器の質感とそっくりなふんわり生成り服(めちゃ高そう)を着てたのがよく似合ってた。
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