きみどりさんの映画レビュー・感想・評価

きみどり

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戦と乱(2024年製作の映画)

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〜チャンバラたのしい!〜

壬辰倭乱(朝鮮出兵)と倭寇が混ざってるのでは…? と思う描写があったんだけど、「フィクションだよー」のフラグを立てるためのあえての演出かしら🤔
『破墓』に引き続き、侍ジャパ
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トラップ(2024年製作の映画)

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〜シャマランのツイストを堪能〜

中年のジョシュ・ハートネット、いい感じに加齢してた。でもニコっと笑った時の歯並びが美しい(審美歯科グッジョブ)。
善人役も悪人役も説得力ある雰囲気。かつてアイドル的な
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ドント・ムーブ(2024年製作の映画)

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〜昨日観たけどもう内容忘れかけてる〜

ある日森の中サイコパスに出会った。スタコラサッサッサのサ🎵
電話通じない人里離れた土地で、身体の自由が効かないけど一生懸命逃げ回るという、限界シチュエーションも
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

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韓国の映画やドラマを観ていると、社会階層に関係なく困りごとのたび頻繁に巫堂(ムーダン)にお出ましを願っているのだな…と感じることが多い。そのあたりガッツリ深掘りして見せてもらったような作品。

代々直
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プリシラ(2023年製作の映画)

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〜ヤンキー文化の特徴とは、末端の肥大化であるby斎藤環〜

プリシラの髪もエルヴィスの衣装も、行きつくところまで末端肥大だよね…。

不健全なカップルの関係をソフィア・コッポラらしい色調で描いているが
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キャドー湖の失踪(2024年製作の映画)

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〜おお、そういうことな!までがちと長い〜

湿地帯で失踪した妹を探す孤独な少女と、不可解な母親の死の真相究明に取り憑かれた青年。
場所は同じだが、どうやら時代も目的もまったく違うらしいこの二人の人生が
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死霊伝説 呪われた町(2024年製作の映画)

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スティーブン・キングのデビュー二作目『呪われた町』が原作。映像化は何度もされているけど、こちらは2024年リリースの最新作。

これ、吸血鬼の存在を割とすんなり受け入れるところがかえって面白い。吸血鬼
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

OECD加盟国の中で自殺率がワーストの韓国、中でも10-30代の自殺が多いという。
この映画に描かれた社会が実情に近いならば、そりゃそうなるわな…。

誰かに責任の所在を求めようにも、誰も彼も「自分こ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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-なぜアメリカに行くの?
-韓国人はノーベル文学賞を取れないもの。


いーや、いやいやいや、取ったで! 昨日!

ハン・ガンがノーベル文学賞を受賞した翌日にこの作品を鑑賞するという偶然の方が映画の内
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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1の自分のレビュー読み返したら「なんとしてでも2は劇場へ行く」と書いてて、結局自宅鑑賞してまた寝落ち気味になるという体たらく…。このシリーズは劇場でIMAXで観るべきですな🥲

ミナ(1993年製作の映画)

4.0

〜名作再訪(もう二度と観ない)〜

キム・ダミの『ソウルメイト』でふと思い出した『ミナ』、U-NEXTに入ってたわ有り難い😆

20代前半に観て、当時そこそこトラウマ映画だったよね…と思いつつ、せっか
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

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〜『ソンジェ背負って走れ』のウソクから参りました〜

ピョン・ウソクが「ただのハンサム」で、なんか精彩を欠いていた印象。やっぱり俳優ってどんだけ美しくっても、魅力的に演出してもらわないとピカー💡と輝け
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

4.5

〜「字を教えてくれ」は愛の言の葉〜

ビスタサイズ(よね?)の画角でモノクロで…って、下手するとやりすぎな凝った映像になる。でも阪本監督はそれ以上エゴを出さなかったのか、最後まで心地よく作品の世界観に
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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〜犬が可愛い〜

これ夫婦入れ替えたら、ひと昔ふた昔前ならフツーにあったお話だよね。なんなら今も。

冒頭の女子学生とのインタビューシーン、なんかflirtingぽいなあって思っていたら…。夫の子ども
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

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〜名作(迷作)再訪〜

小学生か中学生の頃に映画館でいちど観たきりなのに、大筋とツイストの場面を忘れてなかった!

これ観て以来、フライドポテト食べる時に袋の中をまず指差し☝️確認する妙な癖がついてし
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波紋(2023年製作の映画)

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〜筒井真理子劇場だった〜

フォロイーさんの一人が、クズ亭主の出てくる映画に「#要らん夫」というハッシュタグをつけておられるのを拝見してめちゃ気に入ってしまい、いつか私も…!と思ったらキタコレ! #要
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ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

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70を過ぎ、身近に迫りくる死を役者として「演じる」ことに悩む老俳優が、過去に深く愛した女性の幻に出会う。
若かった彼の、おそらく自己中な振る舞いが彼女の若死にに大きな影響があったらしい。幻との対話で「
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アンソニー・ホプキンスのリア王(2018年製作の映画)

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シェイクスピアの『リア王』を21世紀ロンドンを舞台にアレンジ。

アンソニー・ホプキンスを筆頭に我こそはの芸達者が勢揃いだった。コーディリアがフローレンス・ピューで、正直者のお坊ちゃん(雑)がアンドリ
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マクベス(2015年製作の映画)

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己の上昇志向を夫(や子)に託して実現しようとする妻はとても厄介ですよという、今も昔も変わらぬ夫婦のありようを詩的に映像化した作品。たぶん。

いつも曇天で寒そうだし、泥だらけだし、服の布地は重くてチク
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.0

〜芸術は爆発しない(でもちょっと焦げる)〜

初ケイリー・ライカート。

あのにっちもさっちもいかない状況にキーっとなっちゃって正直なところ終盤まで観てるのが辛かった。ホン・チャウの傲慢な態度、あれ大
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.5

徒手空拳の若者たちが一発逆転を狙ってヤベェ奴が住んでるところへ侵入…ってまんま『ドント・ブリーズ』の構造じゃん! それがちゃんと『エイリアン』になってる!😆
しかも過去作のアレコレを要所要所でアレンジ
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ビッグバグ(2022年製作の映画)

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〜レビュー積みすぎ問題〜

スマホのメモの下書きで、やっと観たことを思い出した…。


気候変動、パンデミック、生成AIときて世界大戦の気配…と、SFやファンタジーの作り手にとっては逆風吹きすさぶこの
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

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イム・シワンが刑務所の喧嘩で頭角を表すまでのシークエンスがとても良かった。韓国の男性俳優としては珍しく170センチない小柄で、しかもアイドル出身なんですね😮 『未生』はもちろんだけど、何かの映画でサイ>>続きを読む

ベイビールビー(2022年製作の映画)

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匂わせも遠回しもなく真っ向から産後鬱の映画だった。身も心もボロボロの状態で、一分一秒も目を離せない赤子と終日二人きりで過ごすあの感じを思い出したことよ…。
勤務先には当時育児休業制度がなくて、産後8週
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ブルドーザー少女(2021年製作の映画)

4.5

〜きみの笑顔より怒り顔が好きだ〜

-新人監督の商業映画デビュー作
-ゆえにかなりの低予算み
-キム・へユンの方向性が100%俺得
-タランティーノの蒔いた種が育っている感🌱

映画作家の初期作におけ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

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ミステリの良作。怪しい人いっぱい、動機の意外性、どんでん返し、ええっ真犯人アンタなの!?
…の塩梅がたいそう良い。こういうのが観たかった😆

謎解き役は航空事故の音声分析官。とても優秀だけれどそれゆえ
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

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ある時は野太い尺八の音色、ある時は雅な笙の響き、またある時は祭り囃子…と妙なジャポネズリ劇伴のせいで微妙にイライラが募っていくシャレオツホラー。
お寿司食べたり中華食べたり、アジアンテイストで不気味を
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ビバリウム(2019年製作の映画)

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家庭を持って子を産み育てることのマイナス面を、これでもかこれでもかこれでもかとメタファーで畳み掛けてくるどんよりホラー。
今、乳幼児を子育て中の人にはとうていおすすめできない。

あと尺は97分も要ら
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デ・ヴィル家への招待状(2022年製作の映画)

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ご先祖を探そう!DNAキット(てなサービスがあるのね😆)を、ふと出来心で試してみた、天涯孤独のアメリカ人女性。
結果はなんとびっくりイギリスの名家から「あなたウチの子よ」と連絡が来て、あれよという間に
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

父親を演じるポール・メスカルは、撮影時におそらく25歳かひょっとすると24歳。役柄の30歳という設定よりもさらに実年齢が低い彼から滲む「若すぎる父親」の違和感が、じわじわと説得力のある不穏な空気に呑ま>>続きを読む

ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

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ときどきどう評価していいか迷う作品がある配信オリジナル映画なんですが、本作はわりと早い段階でこのミステリ音痴の私ですらオチが見えてくる親切設計、しかも100分の短尺だった。
そんなわけでわりと楽しく鑑
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

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〜揺れる(何がだ)〜

女性の胸というのは運動する時なにかと邪魔なので、平らに押さえつけてがっちりホールドするスポーツブラというものが出回っているわけですが。

この巨乳女子の二人は「ラテを片手にルル
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

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ジェームズ・ワンがホラー界に産み出した最高のフランチャイズの一つが「死霊館」シリーズだと称賛してやまない民ですが、あら…イマイチ乗りきれないままエンドクレジットを迎えてしまった。
これが「死霊館」じゃ
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目撃者(2017年製作の映画)

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韓ドラ『財閥家の末息子』(傑作…!)を完走してロスっているため、イ・ソンミンを観たくてこちらを。

ソウルにお家を買ったら同僚が宴席を設けてくれるというのは、韓国では一般的な文化なんだろうか。

この
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スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

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芸達者がこれでもかと出てきて、大統領選キャンペーンを背景に「グランドホテル」形式で進むお話…だと思うけど、フックもツイストもぼやけててよう分からんかった。




ところで、なんだかんだ言うてもアメリ
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

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仲間たちと頑張るジャンプの漫画みたいな悪魔祓いだったなぁ🤔