きみどり

オザークへようこそ シーズン1のきみどりのレビュー・感想・評価

5.0
堅物で自己制御の塊のような財務顧問の中年男性が、メキシコの麻薬カルテルの資金洗浄に関わり、家族ともども修羅場を切り抜けるというクライムサスペンス。

主人公がオープニングで語り始める「お金とは」に心を持っていかれて、そのまま地獄の果てまで彼らのお供をしたくなる。

川上未映子の『黄色い家』を嗚咽しながら読んだクチなので、金と欲にこれでもかと振り回される群像劇は大好物なんです💴

各キャラクターの中でいちばん好きなのは、親の裏稼業に過剰適応してしまう可愛い末っ子。適応というより、like father,like son なのかな。
あともちろん、ジュリア・ガーナーも。

もう何周目か分からないくらい観たオールタイム・ベスト・ドラマの一つ。Netflixオリジナルの最高傑作とも思う。『ブレイキング・バッド』が引き合いに出されがちだし、確かに似た話ではある。
でもこっちはお金にまつわる箴言がキラキラ✨輝いてる。すばらしい。
ジェイソン・ベイトマン、いつか長編映画で傑作を出してくれるんじゃないかと期待してます。

ただシーズン2以降、少しお話が盛り過ぎ&ご都合主義になってしまうのが少し残念なんよね…。
きみどり

きみどり