くじら

三体のくじらのレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
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原作が面白かったので絶対に見ずにはいられなかった作品!
個人的には、ほぼ中国キャスティングかと思って期待していたのだけど、ゲースロスタッフという事もあってか、わりと色々な国籍のキャストを使ってる印象。

あの長尺の超大作をどう展開するのかも気になったけど、やはりそこはさすがのゲースロスタッフの力量で上手くまとめられ、進行されてて面白かった。
ストーリーは分かりづらい部分もあるけど、原作もわりと難解だったので、これでも分かりやすく噛み砕いてるのかもしれない。

何よりあのゲーム世界の映像化や、大きなアンテナのある山やその近くに位置している基地、そしてナノワイヤーで全てをぶった切る描写……原作を読みながら想像していた世界観が見事に表現されていて、(そうだこれは本で読んだところだ)と
読み終わって序盤など忘れていた部分も思い起こされるほど素晴らしかった!

個人的に残念な部分としては、
自分が原作既読だからかもしれないけど
重要な場面やセリフのインパクトが弱い気がした。
ゲームの中で3つの太陽が存在すると判明した時も、
その「三体世界」が実在すると分かった時も
そして三体人は嘘をつけない(お互いの思考まで全て筒抜け)であることも
8話ラストの「虫はそれでも存在している」も
原作読んでたときは毎回衝撃をくらった。
もちろんすでに知っていたからインパクトが減るのは仕方ないけど、もすこし山場てきな演出があってもよかったのかな〜と思わなくもない。

でもこれから面壁者としてそれぞれが試行錯誤する場面、そして辿り着いた先のお話も見れるのであればめちゃくちゃ楽しみ。