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仮面ライダーBLACK SUNのkagoharaのレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
3.8
仮面ライダーシリーズの中でも評価が高いらしいのですが、BLACKに関しても残念ながら見たことがなかったので、いきなりのブラックサン鑑賞でしたが、
多分続編とかではないのかな?
普通に面白かったです。

このドラマはなんか左寄りになりすぎていて気持ちが悪いという感想がありましたが、石ノ森さんは戦後世代なので政府や警察などに対する不信感のあった世代のはずなので、基本的な思想は近いところがあるのではないかと思います。

シン・仮面ライダーは予告を見るとタランティーノ的な雰囲気を感じましたが、一方でデジカメ感やメカっぽさでちょっと違和感を感じましたが、、、こちらはなるべく怪人という設定に説得力を持たせようと努力しているのが伝わってきました。さすがは樋口さん田口さん。

そして、シャドームーンというか中村倫也さんはやっぱりいいですね。西島さんはほんと登場シーン少なすぎて寂しいけどかっこいい。最高です。

群衆シーンにしても、ひとり佇むシーンにしてもいちいち泥臭くて面白い。

多分、自民党安倍派の支持者の方からすると噴飯物どころではない内容かと思いますが、あくまでインスピレーションを貰ったという程度だと思いますし、逆にあそこまで根深い問題としてちゃんと物語に深く貢献しているという意味では、大変興味深いです。

白石監督と言えば、地方の映画祭で表現の自由を求めて他の作品のために自身の作品を出品取り止めを行うなど、リベラル側の作家として認知されているがその名に恥じない作品となっているとは思う。

とは言え、監督の思想的心情を既存シリーズに持ち込まないで欲しいと願うファンの心も分かるが、テレビや映画ではなくAmazonプライム・ビデオというところだからこそできた企画だと思うので、後々どう評価されるのかを観察していきたいです。

しかし、今回の変身ベルト高すぎるわ。
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