Shu

仮面ライダーBLACK SUNのShuのレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
3.5
アマプラ にて全10話鑑賞。
前提として私は仮面ライダーV3までは夢中で視ていた年頃です。X、アマゾンくらいまでは視てた気もするがほとんど内容は覚えていない。ましてやブラックは存在は知っていたが全くの未見。なので設定やオマージュなどは全くわからないでゼロベースからBLACK SUNを鑑賞しました。
時系列が複数あり、やや分かりづらい部分もあったが構成としては悪くない。70年代の安保闘争と絡めるのも日本ぽくて上手い。人間による怪人への差別、格差、ヘイトクライムなどかなり社会派な内容。昭和の人間としては浅間山荘事件など連想するシーンがあったり興味深かったが制作サイドの思想的な思惑伺い知れる感じがあり、気になる人と気にならない人がいるかも。ダークな雰囲気は悪くないです。
あとは特撮アクション…
いいところもあるがダメな部分も多々あるのは否めない。予算不足なのか変身後の怪人がシーンによって顔と手だけでそれ以外は普通に服着てます。スズメ怪人などかわいいだけのゆるキャラ。わかっててやっかるのだと思うが正直冷める。他にも着ぐるみ感が丸出し。被り物なので頭部は体に比べて大きめになってしまうサガ。やはり日本の等身大特撮モノは仕方ないのか。CG使用も良かったり悪かったり。
最初の蜘蛛怪人は良かった。日本の特撮においてVFXの表現にどれだけ慣れているか、こだわりがあるかで評価が分かれていくのかもしれません。
じぁ今の令和仮面ライダーはどうなのかとかほぼ視てない私にはあまり言う資格はありません。
なんだかんだで西島秀俊と中村倫也が「へーんしん!」「変身!」と唱えるところはやはり上がるのは昭和脳のせいか… バトルホッパーのシーンもかっちょイイしこだわりがあって良い。オリジナルはオフロード仕様なのね。
ブラックサンが自分の背中の触肢を引きちぎって剣にするシーンはエグいw まぁドラマ全体的にグロシーン多し。
10話冒頭で急にオリジナルのopをやるとは驚く。私はオリジナル未見なのでそうなんだろうなと察しながら視てました。後でYouTubeでオリジナルと見比べましたが庵野監督のシン・仮面ライダープロモーション映像のようにシーン、画角など忠実に再現してました。
最終回はなかなか辛辣な展開で切なかった。色々賛否はあるかもしれませんがそこそこ面白かったです。
本作には関係ないが来年公開予定の「シン・仮面ライダー」に思うことはアプローチはわからないが最低限これは超えてくれと切に思うばがり。どうしても等身大のヒーローは実写版「キューティーハニー」の失敗が過る。
不安と期待が入り乱れています。シン・ゴジラ、シン・ウルトラマン以降、世の中の皆さん庵野監督に期待し過ぎているのも余計に不安になります。
Shu

Shu