このレビューはネタバレを含みます
ネトフリで人気だったのと、予告編のキム・モミ役の顔のインパクトが強く気になり鑑賞。面白かった点は3つある。
1つめは、色々なジャンルを楽しめること。
コメディ、ミステリー、脱獄もの、いっぺんに味わえる幕の内弁当みたいな作品。前半は社内の三角関係をめぐるラブコメ的なノリを予想。しかし、モミが人殺してからは一気に血みどろな展開になって驚いた。
「モミはどこに消えたのか？」中盤からはミステリーな展開になり、続きが気になって一気見。
2つめは、キム・モミを演じた3人の役者が見事にハマってたこと。
整形前のモミを演じた新人女優は、とにかく顔が特徴的で目に焼き付く。面長の顔、離れた目、出張った頬骨、のっぺりした表情、ブスの条件が見事に揃っている。
整形後のモミを演じたナナは、眩しすぎるほど美しい。全盛期のドレス姿はもちろん、刑務所に入ってからの姿も美人だった。実際の整形でもここまで変われるのか気になる。
歳とったモミを演じたコ・ヒョンジョンは、老け具合がリアルで辛い。ナナ時代の美貌を知ってるから余計にね...。
3つめは、キム・キョンジャ(ヨム・ヘラン)の演技が力強かったこと。
復讐のためモミを殺さんとする執念が凄まじかった。目力と表情だけでも怒りが伝わってくる。
執拗にモミを追い詰める様は、ターミネーターみたい。死にかけて何回も復活するほどタフだし、ショットガンぶっ放すし、格闘も意外と強いし、カッコいい婆ちゃんだった。
敵役として描かれてるけど、1人息子をバラバラにされてるから、怒り狂うキョンジャの気持ちも分からんでもない。
以上、面白かった3点。キャスティングが見事だった作品。とくに1人を3人で演じるモミは難しかっただろう。けれど、年代が変わっても違和感なく1人のモミとして見れた。演技力はもちろん、リアルな老け具合を作り出したメイク力の凄さも実感。
