韓国ドラマが好きで見るようになって、かれこれ15年くらいになりますが、ここ数年は、なんとなく、最後まで完走できないドラマが多く、若干の物足りなさを感じているところでした。
そんな中、比較的、Netflixシリーズの韓国ドラマのクオリティは高く、最近では『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が最大のヒット作だと思っています。
その後も、Netflixオリジナルシリーズは何本か見ていますが、この『マスクガール』は、久々の大ヒット作だと思います。
まず、最初に、なんの事前情報も入れずに見たのが正解。
ヒューマンなのか、ラブストーリーなのか、ジャンルさえも予備知識を入れずに鑑賞をスタート。
1話の途中から、いったい、なんの話なのか・・・と思っていたら、あれよあれよというまに、『マスクガール』ジェットコースターの渦に巻き込まれます。
ええええ!!
まさかのサスペンスでした。
しかし、ただのサスペンスと違い、社会派ヒューマンの要素も盛り込まれているので、テーマがとにかく見応えたっぷりです。
とかく、ドラマというと、設定や登場人物の過剰演出で、非現実的な世界になりがちです。
しかし、韓国ドラマの良いところは、リアリティをちゃんと担保しながら、矛盾のないシナリオにするところが流石です。
さらに、暗くなりがちなテーマにも、どこかコミカルでシニカル。
見ている人をエンターテイメントの中に引きずり込む作品のクオリティは、韓国ドラマさながらです。
ポン・ジュノ監督の『パラサイト』もそうでしたが、こういうサスペンスタッチの社会派ヒューマンドラマは、韓国に勝てないと思います。また、後味、悪くなりがちな物語なのに、まったく後味が悪くないどころか、ちゃんと着地できてます。
まずは、何も全情報入れずに観てみてください。