愛すべき私たちへ ~beautiful days~の10の情報・感想・評価

エピソード10
ごめんね
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なっこ

なっこ

#6-10 「近路をすると 道に迷う」 は、至言だと思う。心に刻みたい。 同郷だが年齢も雇用条件や年収も少しずつズレている、同性だが対等ではない関係性の4人の女性たちの群像劇。 儒教の国らしく礼節や立場を重んじるため下位にある者の意見は表に出て来づらい。本音と建前を分けるのは、日本の専売特許ではないらしい。言わずに隠したまま友情を築いてきたはずの互いの本音が露呈する10話の後半からラストまでの怒涛の展開はお見事。 中国ドラマで親と子といえば、父と息子または父と娘が描かれ、母親の存在感が薄いと思ってきたが、このドラマでは割と母親に存在感がある。核家族化が進んでいるが前の世代の女性の生き方としても、4人それぞれの母と娘の関係性は気になるところだった。 群像劇とはいえチャオが中心的なヒロインのように思えたが、ヒロインにありがちな模範的な優等生っぽさがあまりなくて良かった。みんなそれぞれにジンジンに負い目がある。完全無欠な親友なんて嘘っぽい、隠し事や見せたくない弱み、見栄を張りたいところだってあるでしょうよ。全てを知り尽くしていることが完璧な友情だなんてこともないはずだ。グループで仲良し、という状況は私もよくあることで、年を重ねていけばいずれその関係性にも変化が生まれるのかもしれないなと思った。うまく乗り越えていけるだろうか。私も彼女たちも。
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