さすらいの用心棒

FARGO/ファーゴ 始まりの殺人のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

FARGO/ファーゴ 始まりの殺人(2016年製作のドラマ)
3.7
シーズン1で主役だったモリーに代わって、モリーのお父さんが主人公に。小さなモリーもすこしだけ登場する。
ほんの些細なことから、無関係な人間も含めて80人ぐらい殺されるブラックユーモアには、もう笑っていいのやら。
シーズン1は全体が映画『ファーゴ』に対するオマージュやリスペクトに溢れていたが、このシーズンではコーエン兄弟の往年の作品へのオマージュが散見されて楽しい。切断された首が入った箱は『バートン・フィンク』、命乞いのシーンは『ミラーズ・クロッシング』、UFOは『バーバー』、未来が見える夢は『赤ちゃん泥棒』、自動車越しの銃撃戦や現代の倫理観への疑問などは『ノーカントリー』から来るものだと思う。