市役所に勤める近藤麻美は33歳の若さにして交通事故で命を落としてしまう。その日も幼なじみ2人と食事をし、カラオケに行き、平凡な日常が続いていくはずだったのに…
目を覚ますとそこは死後の世界。そこで来世は「オオアリクイ」だと案内される。
なんとかして人間に生まれ変わりたい麻美は、徳を積みなおすために自分の人生を再びやり直すことを決意。
果たして望み通り人間に生まれ変わることはできるのか。
まず、懐かしさに溺れてしまう！
主人公麻美は1989年生まれ。私は1988年生まれでまさにドンピシャ世代。
セーラームーンごっこ、シール交換、プロフ帳、ゲームボーイアドバンス、携帯の赤外線通信…そこかしこにノスタルジーがあふれていて、見てる最中に「ぶえ」みたいな変な声が出た。これってバカリズムが考えてんの？刺さりすぎて怖いんだけど。笑
定期ミッションをクリアし、徳を積もうと奮闘する麻美に感情移入しながら見た。世界をピンチから救うみたいなド派手なことはなくて、自分の現実に近く地味だからこそ共感しまくった。
なんと言っても会話のリアルさがずば抜けているように思う。
この子と麻美の関係性だとこういう話方になるだろうな。こういう話方する人いる…！とびっくりした。まるで台本じゃないみたいで、バカリズムの観察眼の凄まじさをビリビリ感じた。
ストーリーもラストに向かうにつれて加速していくので全然飽きない。同じ人生を繰り返しているはずなのに中だるみもなく、むしろそれを伏線として大いに利用しているのが気持ちよかった！
最後の締め方も心地よくてよかったな。
