知らない間に日本で一番面白いドラマあったんだ。もう、本当に何から何まで完璧です。
バカリズムって前世では女児を経験してた？シール帳の交渉からはじまり、授業中には手紙でのやり取り、その時にそこにいる人がその内容を話すってところまで全て違和感がない。全ての登場人物が生きていた。全く平面的じゃない。もちろん、ドラマという数話で構成できるというアドバンテージはあるよ。それにしても上手すぎるだろ。下手な物語は登場人物がどういう人間かをいちいち説明して時間を無駄にするけど、このドラマには一切ない。あーちんならそうするよねー、みたこんぶはやっぱり変わんないよ、ふくちゃんはかっこつけだけど良いやつだよね、まるで俺があの時あの場所で生きていたみたい。あれ、俺ってもしかして何周かしてる？
それぞれの職業の描き方も本当によかった。細かいところまでしっかり調べたり取材したんだろうね。その道のプロが見たらそこはおかしい！って思うところもあるのかもしれない。でも俺みたいな素人から見たら、すごい！そんな仕事してるんだ！来世でちょっと勉強したら俺にもできるかも！って思っちゃう。
こんなに起承転結が綺麗なタイムループものって本当に珍しい。タイムループに頼りすぎて物語がよれちゃったり、中弛みしがちだよね。そこを許さないのが会話劇の隙の無さ。クエンティン・タランティーノなんか目じゃないっす。いやー、参った。彼女たちから出てくる言葉は無駄話ばかりなのに、無駄が一切なくてさ、なんなんだあの描写力は。俺もみんなと友達になりたいよう。みんないい子だったなあ。見終わっちゃったのさびしい。
