ろく

藤子・F・不二雄 SF短編ドラマのろくのレビュー・感想・評価

藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ(2023年製作のドラマ)
3.9
星新一が寄らば斬れる銘刀虎徹だとしたら藤子不二雄の短編は外が甘いけど食べたら死ぬ毒饅頭(©野中広務)。星も好きだけどこっちも大好き。単行本も持ってますよ。それの原稿見るだけのために藤子不二雄ミュージアムにも行きましたよ。

1話 おれ夕子★★
最初の話にしては期待外れ。短編も読んでいるけどもう少し淡くしてほしいものだ。鈴木福はポンコツじゃないかと見ていて思ってしまった。

2話 メフィスト惨歌★★★★
好き好き。最後のこれでもか謎解きにニヤニヤ。又吉のが十分悪魔な気がする。

3話 定年退食★★★★★
大好き。というか此れが笑えない時点で今の日本は怖いのよ。加藤茶が老人の悲哀をこれでもかで見せてくれる。最後のあの夕日のシーンは漫画でも好きだけど最高。絶望は常に眩しい。

4話 テレパ椎★★★
駄洒落。オチもスッキリしないんだけど、ある意味とっても残酷なオチ。人間ってのはつくづく相手を「知らない」から幸せなんだよ。

5話 昨日のおれは今日の敵★★
藤子不二雄的ユーモアタイムマシン展開。ヨーロッパ企画なんかがやりそうな話。星新一と違い藤子不二雄はドタバタがいける。

6話 親子とりかえばや★★★★
好き。まあネタ的には転校生親子版。この手のストーリーは結局ハートフルに帰結。でもそこがいいんじゃない。

7・8話 流血鬼★★★
モノクロの画面が楽しい。オチは踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損損って感じか。最後に救われること必定。

9話 箱舟はいっぱい★★★★
原作大好き。ドントルックアップ藤子版。この話しや「定年退食 (3話)」など基本藤子不二雄は国を信じてない。左翼なのかとついつい思う。

10話 どことなくなんとなく★★★
ラストがいかにも1970年代のSFもの。星なんかも書きそうだけどっそれよりは小松左京テイストかもしれない。あの山のシーンは再現されて吃驚。

11・12話 イヤなイヤなイヤな奴★★★
マッスーの「ふぇっふぇっふぇっふぇ」って笑いで僕はありです。原作もイヤな奴だけどマッスーも十分イヤな奴ですぜ。竹中直人バカ演技。

「定年退食」がほんと悲しくていいのでこれだけでも見れて良かった。シーズン2もそろそろやるらしい。まだ情報見てないんだけど、「カンビュセスの籤」や「ミノタウロスの皿」やらないかなぁと思っているけど、カンビュセスはともかくミノタウロスは予算的に無理か。あとヌードが出るんで無理か。無念だ。

※ほんとは10話は「気楽にやろうぜ」だったらしい。だがいろんな忖度があって取りやめになる。残念。一番見たかったのに。
ろく

ろく