このレビューはネタバレを含みます
幸か不幸か、原作未読。
アンウンジンとユアインがメインでなかったら見てなかったと思う。最後は憂鬱になってしまうのでディストピアは苦手なジャンルなのだけど、この二人が作り出す役柄は面白いと思っていたので配信を楽しみにしていた。
洗面所の棚になぜか日本のアイボンが。なにか意味があるのかもと裏読みし過ぎてしまう(笑)
サブキャラの若い神父と女性隊長が段々と成長して逞しくなっていくのカッコよかった。その他老若男女のさまざまな脇役たちも日常と迫りくる絶望に揺れる姿を誠実に見せてくれた。
おかげで終末感がジワジワきちゃってツラかった。コロナのパンデミックがあったから感じられる先行き不透明な空気感は共感できる部分も多かった。こんな住める土地が狭くて自然災害の多い日本にいると有事の際の孤立感は他人事とは思えない。その部分が強く感じられて上手く描かれてたと思う。
ただやっぱり…
ユアインの個人的なスキャンダルのために先入観無く作品を見られなかったのは残念。スキャンダルを受けて再編集されたとあった。お国柄が違うから仕方ないけど、もう少し視聴者の評価を信用してくれても良かったのでは。どの程度カットされているのか分からないけど、本人が出ているのに再編集は果たして意味があったのか。もしかしたら再編集前のままのほうが完成度が高かったのでは… と無い物ねだりの気持ちが捨てきれない。
