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リディア・ポエットの法律のDukaのレビュー・感想・評価

リディア・ポエットの法律(2023年製作のドラマ)
4.0
イタリアで女性が法廷に立ち入ることさえ禁じられていた時代に弁護士になるべく奮闘し、
様々な事件の解明に奔走する主人公リディア

信念をもち自分の人生を切り開こうと前進するリディアが美しい。
もちろん容姿も美しいんだけど、
その情熱が。

最初はリディアを恥と考えていた兄も兄嫁も彼女の行動力と判断力を認め、過去の因縁もあり後押しする存在となり。
ただ自我が強いだけではなく内面の弱さも過去の傷も抱えるリディア。
リディアが成長し周囲が受け入れていく過程が事件を通して丁寧に描かれていて秀逸。

彼女をとりまく恋模様も素敵だし、
衣装もインテリアもかなり良い。

女性不遇の時代にその境遇に立ち向かう儚くも強く美しい女性のドラマ、よくある筋だし事件解決に関してはあまりにも安易。
リディアの境遇は全く解決しないのに彼女が解き明かす事件の真相は呆気ないほど簡単に受け入れられる。
そのご都合の良さはサスペンス主体で見ると受け入れ難いレベルだけど、
リディアの物語として見るとテンポが良くて見やすくなっている。
総じて私は好みの作品でした。
続編がありそうだけどあるのかな。熱望します。
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